ハノイでの食生活。。

ベトナム

ベトナムに戻って1か月が過ぎて、ようやく少しずつ自分と向き合えるようになってきました。

コロナから立ち直って仕事も忙しくする中で、日本へ残してきた未練や日本に留まらなかった後悔を、どうにかうやむやにすることができたけれど、そうじゃなくてもっとその先にある、明るい希望のようなものを1つ見つけられました。

ただ、「自炊をすることができるようになった」ことしか書いていないですが、よろしければどうぞ。

まだぼんやりとしているけれど、間違いなく自分を救うための第一歩です。

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ハノイに戻ってすぐにコロナになり、1週間ばかりのたうち回って1人で苦しんだ。

そのあと、コロナが治って普通に日常生活が送れるようになったけれど、ずっと体調は低空飛行を続けていた。

明らかに消化能力は落ちていて食欲もなく、何かを口にいれては翌日吐気と共に目が覚める日が続いた。

そもそも日本に一時帰国することができたきっかけは体調不良だったので、食生活を整えないといけないことには根本的に何も解決していない。

今までみたく、食べられるものがないなら限界まで我慢して、コーヒーや果物でしのいでいく生活は、さすがにもう続けられない。かといって日常生活に注力していられる程仕事も暇にならない。

日常生活と仕事の板挟みでここ1か月くらい悩んでいたものの、ついに一念発起して自炊を始めることにした。

今まで生きてきてまともに料理なんてしたことがない。何か1品作るにしても、野菜を切ろうとするだけで、大きな壁に阻まれてしまう気持ちになり、キッチンに立つたびにうんざりした。料理を毎日しないといけないと思うだけで鬱になりそうだった。

もう7年も前になるけれど、新婚当初こそ料理を頑張っていたものの、結婚して半年も経った頃には旦那が料理を作ってくれるようになった。

そんなわけで海外で1人暮らしなんてし始めた私が、まともな生活なんて送れるわけがなかった。ただもう自分の健康が危ぶまれている今、鬱になりそうと言ってられないのも事実…

スーパー嫌いであるけれど、ついにある日の日曜日、空腹に限界がきてスーパーに足を運ぶことにした。(ベトナムに戻ってきて初めてのスーパー。)

経験的にローカルのスーパーに行っても、挫折して帰ってくるだけだという事はわかっているので、富分に行くことにした。

富分で、とにかく身体に良さそうな食べ物をたくさん買った。以前は、富分に行ってもインスタントのスープとか、チキンラーメンとかインスタントのコーヒーとか、お湯でどうにかできるものしか調達しなかったけど、今回はちゃんと買い物をする。

冷凍食品であっても、ちゃんと根菜のハンバーグとか、スモークサーモンとか、白身魚とかを選んで、まともな人になるために頑張った。
あと、納豆も1週間分買った。

炭水化物を取るのは気が引けたけど、10%引きになっているパンも買ってみた。

自分で包丁で切らないといけない野菜は、今の私にはハードルが高すぎるので、これだけはGrabでサラダを1日ごとに調達することにした。

家に帰ってとにかく食べた。

納豆食べておいしくて泣く日が来るとは思わなかった。子どもの頃は見た目も食べ方も綺麗じゃないからとずっと嫌っていたけれど…今は私の心を救ってくれる救世主だった。

総菜のサラダも、冷凍の魚もおいしくてどの食材も私に元気をくれた。朝と夜は自炊。昼は日系レストランに限定して外食するか、時間があれば家で自炊をした。

この生活をし始めて2週間。明らかに私は心身ともに回復し始めている。身体が疲れにくくなったことはもちろんのこと、思考はクリアになりつつあるし、
気持ちもニュートラルになってきた。多分もう、富分なしじゃ生きていけない。

週に1回スーパーにいって日々の食材を買い、仕事が終わってからその日食べるものを作るということを、何の苦もなくできてしまう人が世の中にはいる。普通に家事ができて、料理が苦じゃない人にとっては、何を言っているのかさっぱりわからないと思うかもしれないけれど、文字通り死線を乗り越えた気分だった。

まだまだ30代に入ったばかり。まずは自分の健康と向き合って行こう。

この1年半の間、ひどい食生活に耐えてくれた自分自身の身体に精一杯の謝罪と感謝をして、これからは自分の身体がストレスを感じなくてもいい生活をしていこうと思う。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2022/9/12

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