ベトナムに戻ってきた。

ベトナム

先週、ほぼ1年ぶりにあげたブログが多くの人に読んでもらえました。

楽しいことは1つも書いていない。1年間のベトナム生活について振り返る。
本当は楽しいことだけ、映えることだけを書いていたいベトナム生活だったけど、そうはならなかったというはなし。

自分の感情に素直に書いた記事に対して、励ましの応援メッセージやポジティブな反応をもらって、自分のことを肯定してもらえたみたいで、私こんなんでも良いんだと、少し持ち直すことができました。

読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

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先週記事を書いていた時には、頭の中もぐちゃぐちゃとしていてかなり感情的になっていたけれど、自分の思いを素直に出したら少し落ち着いた。

どうにかベトナム行きの飛行機に乗ってハノイの自宅まで戻くることができ、まずは1つ、「飛行機にのる」という目標をクリア。

簡単に飛行機に乗れたわけではないけれど…

去年の赴任の時もそうだったけれど、何を差し置いても、空港の保安検査場ゲートに入る前、家族との別れが一番しんどい。

国際線のゲート入口には色んな家族がいて、夏休みにホームステイか短期留学に行くのだろうと思われる中学生くらいの子の親御さんの見送りや、
これから留学にいくのだろう大学生くらいの子が、元気よく両親に手を振って入って行くのが眩しく思えた。

私も3年前にバヌアツに渡航する前は、あんな顔してゲートをくぐっていたのかなと思い出す。

搭乗券をかざしてゲートをくぐると、こちら側と向こう側では、別世界が広がっている。

このゲートをくぐったらまた1人の日々が始まると思うと、怖くて寂しくて涙が止まらなかった。

安心安全の場所で、家族と過ごせたらどんなに幸せだろうか。

旦那が一言「寂しいから戻らないで」と言ってくれれば、私はずっと日本にいようって決断できるのに、そんなことは言ってくれない。

バヌアツに行くときも、本当は出て行って欲しくないのにちゃんと見送ってくれた。

自分が行きたくないときだけ、言い訳のための言質が欲しいと思う私は、本当にみっともない。

自分では何も決断できなくて、健康のせいにして一時帰国した上に、とにかく何かのせいにしてこのまま日本に居続けられればいいのにと、何度も思った。

本当はこのまま全部放り出して東京の家に帰りたい気持ちと、もしかしたら直前に飛行機が欠航になるかもしれないという淡い期待、飛行機に乗った後も諦め悪く、急に引き返して成田に戻ってくるかもしれないという、なんとも人任せ、運任せの願望と、

社会人として常識ある大人として、最低限飛行機には乗らねばならないという義務感がせめぎあって、もう考えるのも嫌になって、最後は無になってゲートをくぐった。

色々と願ってみたものの、まったく順調にハノイ到着。

自宅に戻って一晩たってようやく諦めがついた。

嘘。本当はまだ自分がハノイに戻ってきたことを受け入れられていないかもしれない。

ハノイの自宅に戻ってみても、なんだかあまり現実感もなく、ぼやーっとして、昨日まで東京にいたんだ、という記憶はあるものの、

けど、もうずっとハノイにいたような気がするし、夢でも見ていたんじゃないかという浮遊感の中にいる。

ただ、日本から買ってきたお土産をみて、ああ、本当に日本にいったんだなあと実感する。

次の目標は、ちゃんと外に出られるか、仕事に行けるかどうか。

こうやってくだらないことを書きながら、1つずつ目の前の現実と自分の気持ちと向き合えたらいいなと。

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最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。

2022/8/8

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